PT-Net 外来整形リハ

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外来整形に勤める2年目理学療法士 外来整形について書いていきたいと思います

腱板疎部について -肩関節前上方組織-

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こんにちわ!

トモヤンです。

 

本日ですが 腱板疎部について簡単に勉強していきたいと思います。

 

 

 

 

腱板疎部とは

肩関節において前上方部分は腱板に覆われておらず、その部分を腱板疎部という。

腱板疎部は烏口上腕靭帯、上関節上腕靭帯、関節包の複合体のことと言われており、主に肩関節の安定性に関与。

 

腱板疎部には多くの神経終末が存在していると言われており

機械的刺激や炎症などによって疼痛の部位になる。 

 

烏口上腕靭帯とは

起始:烏口突起基部外側

停止:大結節、小結節       のように走行している

 

腱板疎部(特に烏口上腕靭帯)の緊張肢位

肩関節伸展・内転・外旋

 

そのため、肩関節内旋位で弛緩し、外旋位で緊張するために

肩関節外旋位で外力が加わった際に腱板疎部の損傷が起きやすい

 

 

Weitbrecht孔について

Weitbrecht孔は肩甲下滑液包(肩甲下筋の腱下包)と肩甲上腕関節腔をつなぐトンネルのことで腱板疎部に存在する。

 

拘縮肩では肩甲上腕関節腔と肩甲下滑液包との交通が絶たれる

すなわちweitbrecht孔が閉口するようになってしまい

肩関節の内圧の調節が上手く行えなくなる。

 

それによって関節腔内圧が上昇することによって腱板疎部は

圧刺激を受けることになり疼痛を生じることがある。

 

腱板疎部の整形外科的テスト

●Sulcus テスト

肩関節下垂・内旋位にて肩甲骨を固定しながら上腕骨を下方に牽引する。

腱板疎部周囲の疼痛や不安定性があれば陽性。

 

注意としては上腕骨を下方に牽引する際に肩甲骨の下方回旋などが起きやすいため

正確な固定が必要。

 


 

 

とりあえずは以上です。

まだまだ深くいきたいところですが

まずは基本的な知識から定着させていけたらなと思います。

 

また新たな知識が入った際にはこの記事の改善をしていきたいなと

思っておりますので。

 

それでは今日はここまで。

 

 

ではでは。 

 

肩関節・肩甲骨 姿勢アライメントについて

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こんにちわ! トモヤンです。

 

 

 

肩関節・肩甲骨の姿勢アライメントについて!!!

 

特に今日は静止アライメントについて書いていきたいと思います。

 

 肩関節

正常なアライメント

ここでいう肩関節は肩甲上腕関節のこと。

 

1)上腕骨頭の前方変位が上腕骨頭の直径の1/3以内

矢状面から見たときに上腕骨頭の上部を覆うような形で肩甲骨の肩峰がある。

正常では肩峰の下に上腕骨頭があり、肩峰に対して上腕骨頭は直径の1/3内に収まっている。

 

 

2)上腕骨頭と肩峰間の距離

正常:1cm(10mm)

基本的には画像所見で確認することができる。

触診においては左右差を確認すると良いかも?

 

 

マルアライメント

1)上腕骨頭前方変位

肩峰に対して上腕骨頭が1/3以上前方に変位している。

 

<主な原因>

・大胸筋・広背筋の硬化・短縮

・肩関節後方関節包短縮+前方関節包伸張位

・肩甲下筋の筋力低下

・肩関節外旋筋群の硬化・短縮

・胸椎後弯・肩甲骨外転位

など

 

 

2)上腕骨頭と肩峰間の距離の短縮

上腕骨頭と肩峰間の距離が1cm以内である。

画像所見から確認する。

 

<原因>

・回旋筋腱板の機能不全・短縮

・腱板に対して三角筋が優位に働いている→三角筋の硬化

など

 

肩甲骨

正常なアライメント

1)脊柱に対して肩甲骨内側縁が軽度上方回旋位(約5°)

 

2)肩甲骨上角はTh2レベルの高さ、肩甲骨下角はTh7レベルの高さ

 

3)前額面に対して約45°内旋位

 

4)前額面に対して約10°前傾

 

5)胸椎棘突起と肩甲棘基部の距離は約7.5cm

マルアライメント

1)脊柱に対して肩甲骨が下方回旋位

肩甲骨内側縁が脊柱に対して下方回旋位、もしくは平行

<原因>

・棘上筋の短縮(肩関節周囲炎や腱板損傷など)

・小胸筋の短縮

・前鋸筋の弱化

などが考えられる

 

2)肩甲骨の挙上・下制

肩甲骨上角の位置がTh2レベルよりも高い、または低い

<原因>

僧帽筋上部線維や肩甲挙筋の短縮/弱化

僧帽筋下部線維や広背筋の短縮/弱化

など

 

3)肩甲骨の過剰な外転・内旋・前傾

<原因>

・小胸筋、大胸筋の短縮

・菱形筋や僧帽筋中部・下部の筋力低下

・胸椎後弯の増加

など

 

 

ちなみに私はその人の生活や職業に合わせて肩甲骨と肩関節の静止アライメントを

診るときには座位でみるか立位でみるかで分けて診ています。

 

 

肩関節の患者さんの際には肩関節や肩甲骨のアライメントをみるのはもちろんですが、

頸部や腰の患者さんでも肩甲骨の評価は必要だと思うのでしっかり評価しましょう。

 

 

今日はここまで!

 

 

ではでは。

理学療法学生へ 国家試験の勉強はこうしろ!

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こんにちわ!トモヤンです。

高校生はセンター試験が少し前に終わりましたね!

本当にお疲れ様でしたm(_ _)m

私はセンター試験を2回も受けました!理由は聞かないで下さい。

 

そして理学療法学生は2月下旬に国家試験がありますね!

国家試験に通らないとどれだけ大学の成績が良くても理学療法士にはなれません。

じゃあどうやったら国家試験に合格できるか、私が行ったこと・考えたことを今回は紹介していきたいと思います。

 

勉強方法を模索

まず初めにどうやったら効率良くできるかを考えました。

・国家試験用の参考書を見ながらノートにまとめていく

・問題集をひたすら解いていく

などいろいろ考えが出てきましたが私が実践したのは

 

国家試験用の参考書を見ながら問題集をひたすら

解きつつ問題集に書き込んでいく

 

これが間違いなく効率がいいです。

 

私はクエスチョンバンクを問題集として使用し、国試の参考書と照らし合わせながら

隙間に簡単な知識をメモとして書き込みつつ何度も復習しました。

 

すると自然と頭の中に残っていきました。

 

ノートにまとめていくというのは私は大学3年生の時までやっていましたが

なんとまあ時間がかかる...泣

 

ですので間違いなく問題集に書き込んで何度も見返すことが大事です。

 

実地問題は確実に

国家試験には実地問題があります。

実地問題は3点ですので取れば大きいですし、落とせば痛いです。

そのため一般問題よりも実地問題を優先的に解いていってください。

さらに実地問題の傾向がわかればなお良いですね。

 

勉強方法以外では

勉強方法以外でも効率的に勉強を進めるコツはあります。

 

勉強する時間を決める

私は大体勉強する時間を決めてやりました。

決めるのは勉強する時間帯ではなく勉強時間です。

 

人間の集中力は持っても60-90分と大体言われています。

それ以上を続けても後々集中力が切れてきます。

私の場合は集中力が切れたらその後はダラダラしてしまうことが多かったので

そこをどうにかしようと思いました。

 

そこで私が実践したのは

60分勉強➡️10分休憩➡️60分勉強➡️10分休憩➡️...

このサイクルをひたすら続けました

すると意外と集中力が持続して朝から夕方まで完全に集中して勉強を続けることができました!

 

聴く音楽は歌詞がない音楽

私は勉強するときは必ず音楽を聴いています。

なぜなら私の場合は勉強だけだと気分が乗らず飽きてしまうからです...笑

 

初めは歌詞のある音楽を聴いていたのですが歌詞が頭の中で出てくるので

なかなか勉強の内容が頭に入りませんでした...笑

 

なのでいろいろ効率良い勉強法を調べていたら歌詞がない方が頭に入りやすい

と多く書かれていたので

私はYoutubeで作業用BGMを探し、クラシックを聴きながらやっていました。

笑いなしでガチです。効果はかなりあると思います。

 

友達と一緒に勉強する

はい、これも絶対に大事です。

一人でやるよりも友達とやったほうが確実に勉強は楽しくなります。

これ夜に勉強するときに活用するといいです。

なぜなら朝から勉強して夜には集中力は大体切れてますから。笑

なので

朝-夕方:ゾーンに入って一人で勉強(わからないことは友達に聞く)

夜:友達と問題の出し合い

朝ー夕方はインプットし、夜にアウトプットします。

 

まとめ

今回国家試験の勉強方法について書かさせていただきました。

ぶっちゃけいうと国家試験はボーダーを超えてれば合格ですので

大体200点を目標にしてやれば間違いなく大丈夫です。

250点とっても180点でも給料は変わりませんし同じただの合格です。

 

私は国家試験前日に少し飲みに出るくらいの余裕がありました。笑

そんな奴でもきちんと勉強すれば合格したのでしっかりと勉強方法考えれば誰でも受かります。

 

疼痛について -下行性疼痛抑制機構-

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こんにちは!トモヤンです!

 

前回は疼痛の種類について紹介させていただきました。

急性疼痛と慢性疼痛

そして慢性疼痛の中でも2、3種類の疼痛があることをお伝えさせて

いただきました。

 

そして今回は痛みの抑制に作用する

下行性疼痛抑制機構について記載させていただきます。

 

下行性疼痛抑制系とは

下行性とは上位脳から下位脳に向かって信号を伝える神経路です。

その中で大脳皮質から中脳を経て延髄を通り脊髄後角に行く経路があります。

 

脳幹から下行して痛覚の伝達をする脊髄後角へと作用して

痛覚伝達を抑制する神経には主に2つの経路があります。

 

ノルアドレナリン作動性ニューロン

ノルアドレナリンが作用する神経路は中脳中心灰白質から橋を通り

脊髄後角へと投射し一次知覚ニューロンと脊髄後角ニューロンの痛覚伝達を抑制します。

 

 

セロトニン作動性ニューロン

セロトニンが作用する神経路はノルアドレナリンと同様に

中脳中心灰白質から始まり、延髄の大縫線核を通り脊髄後角へと投射し

脊髄後角での痛覚伝達を抑制します。

 

セロトニンは侵害受容器に対しては発痛物質として痛みを強める作用として

働きますが、脊髄後角においては痛みを抑制する働きを持ちます。

 

 

下行性疼痛抑制系が働くには?

この疼痛抑制機構が働くには2つほどあります

 

侵害受容性疼痛が生じる

脊髄視床路からの入力によって侵害受容性疼痛を感じると

先ほど述べたノルアドレナリンセロトニン神経伝達物質として使う神経が

駆動し、脊髄後角での痛覚伝達を抑制するために賦活されます。

 

薬物療法(抗うつ薬)

抗うつ薬には三環系抗うつ薬選択的セロトニン再取り込み阻害薬などがあります。

それぞれ脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンセロトニンを増加させて

下行性疼痛抑制系を賦活させます。

 

 

下行性疼痛抑制系が働かないとき

先ほど述べたように抗うつ薬が下行性疼痛抑制系を賦活するので

逆に鬱などの情動障害が生じると脳内でノルアドレナリンセロトニンの産生が低下するため

下行性疼痛抑制系は働きにくくなります。

 

 

まとめ

今回下行性疼痛抑制系に

ついて書かさせていただきました。

一般的には下行性疼痛抑制系が痛みの抑制に関与していると言われていますが

逆に慢性痛の発症にこの下行性疼痛抑制系が関与しているということも

示唆されているようですので下行性疼痛抑制系については

まだまだこれからも解明されていくと思います。

 

それでは。

 

 

参考文献

  1. 増田 豊:ペインクリニックにおける疼痛管理と薬剤師,昭和大学薬学雑誌 第3巻,第2号,97-113.2012.
  2.  渡辺 正仁ら:痛みのメカニズムと鎮痛,保健医療学雑誌 8 (1),50-61,2017.

 

疼痛について -疼痛の種類-

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こんにちわ!

ここ最近は全く更新できていませんでしたm(_ _)m

色々と忙しくて手につけれませんでした...

やはり何事も継続は難しいものですね...

 

 

では今回のテーマについてですが本日は痛みについてです!

我々理学療法士、特に外来整形では痛みに対しての介入がメインで

痛みをターゲットにすることが多いです。

そもそも痛みって何ですか?ということをメインに今回は話していきます。

痛みとは?

痛みの定義としては以下となっております

組織の実質的あるいは潜在的損傷に基づいて起こる不快な感覚性・情動性の体験である(国際疼痛学会.1994より)

ざっくり言えば組織の損傷を有無を知らせる防御機構みたいなものです

(慢性疼痛の場合は話が別になってきますが...)

 

疼痛の種類

痛みの種類には二つありまして急性疼痛と慢性疼痛があります。

 

急性疼痛

急性疼痛は骨折や肉離れなど局所的な組織損傷によって数日-数週にまで持続する痛みです。

主に組織損傷が起こることによって損傷部位にて炎症が起こることで痛みを感じます。

また、炎症が起こることによって侵害受容器の疼痛閾値が低下することによって

通常よりも弱い侵害刺激でも痛みを感じるようになります。

 

慢性疼痛

急性疼痛の通常の経過、または創傷の治癒を要する妥当な時間を超えて持続する疼痛です。

簡単にいうと損傷された組織が治ったにも関わらず痛みが持続してしまい

組織の損傷の関与のみでは説明不能な疼痛です。

 

ここでは急性疼痛と慢性疼痛に分類しましたが慢性疼痛の中でも痛みの分類がされています。

侵害受容性疼痛

侵害受容性疼痛とは痛みを受容する自由神経終末の侵害受容器が刺激されて生じる疼痛です。

例としては骨折、挫傷、熱傷など組織損傷があるものすべてが含まれます。

 

神経障害性疼痛

神経障害性疼痛は疼痛を伝える神経線維そのものが様々な原因で異常な興奮が起きて生じる疼痛です。

例としては

ヘルニアによる神経根の圧迫

脊柱管狭窄症による神経絞扼

糖尿病などの代謝異常

腫瘍による神経圧迫などが主にあります。

 

侵害可塑性疼痛

こちらは疼痛リハビリテーションについての外部勉強会にて知りました。

痛みの信号に関与している脊髄・脳内のネットワークにおいて生じた神経可塑性によって増強する・生じる痛みです。

 

可塑性とは外からの刺激などによって常に機能的・構造的な変化を起こしていることという意味です。

 

そのためここでは神経が外からの刺激(侵害刺激)で機能的・構造的な変化が起きることによって

痛みが出現するということになります。

 

まとめ

今回は痛みについてと主な分類を記載しました。

外来整形では急性的な痛みでこられる患者さんもおられますが

痛みが慢性している患者さんも多くおられます。

特に慢性痛の治療介入は痛みの質や痛みの種類を考えないと治療効果が

うまく出せないことがありますので痛みを扱う専門家痛みについて

必ず知っておかなければなりません。

臨床ですぐにこの知識が活かされるかといえば難しいかもしれませんが

知っておいて損はないと思います。

 

それでは。

 

参考文献

  1. 増田 豊:ペインクリニックにおける疼痛管理と薬剤師,昭和大学薬学雑誌 第3巻,第2号,97-113,2012
  2. 渡辺 正仁ら:痛みのメカニズムと鎮痛,保健医療学雑誌8(1):50-63,2017

 

肩関節 上腕骨頭前方偏位について


こんにちわ!

 

最近職場の異動で県外に飛ばされる夢を

見ましたPAISENです(_ _).。o○

ちなみに県外に違う部署などない職場です

なんと意味不明な夢だったのでしょうか...

 

 

さてそれはさておき

 

肩関節疾患の患者さんの治療って難しいですよね( ;  ; )

 

初めは肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節へのアプローチがメインとなってきますが

徐々に胸郭・脊柱・骨盤まで見る場合もありますよね

 

 

そこで今日は肩甲上腕関節に着目して

 

上腕骨頭前方偏位について書いていきたいと思います

 

 

 上腕骨頭前方偏位とは

肩峰に対して上腕骨頭が1/3以上前方に変位している状態

そうなることによって腱板疎部などへの肩前面組織への伸長or圧迫ストレスが増加する

 

前方偏移しているかどうかは健側と患側の両方をみて

左右差を確認すれば良いかと思います

 

 

上腕骨頭前方偏位の原因 

大胸筋の短縮

大胸筋は上部・中部・下部に分かれている

<起始> 上部:鎖骨内側1/2

               中部:胸骨、肋骨軟骨2-4

               下部:遠位胸骨、腹直筋鞘前葉

 

<停止> それぞれ大結節稜に停止

 

<作用>   上部:肩関節屈曲・内転・内旋

    中部・下部:肩関節内転・内旋

 

もし大胸筋の短縮があった場合にはどうなるでしょうか?

大胸筋の走行から上腕骨が内旋していき徐々に骨頭が前方に偏位していくことが

予測されますね。

 

また中部と・下部に関しては肩関節屈曲時には筋肉の走行により

伸張ストレスがかかることが考えられます。

つまり、大胸筋が短縮していると上腕骨頭が前方偏位するだけでなく

肩関節屈曲制限にもつながる可能性があります。

 

肩甲下筋の弱化

肩甲下筋は回旋筋腱板の一つで肩甲上腕関節のインナーマッスルの役割を担う

<起始>   肩甲下窩

 

<停止>   上腕骨小結節

 

<作用>   肩関節内旋

 

回旋筋腱板はインナーマッスルであるためアウターマッスルに比べると

関節を動かすというよりは関節を支持する役割を持っています。

肩甲下筋は上腕骨頭の前面に付着することから収縮することによって

上腕骨頭を求心位に維持するので上腕骨頭が前方に偏位することを防ぎます。

 

では肩甲下筋が弱化するとどうなるでしょう?

 

求心位に保てずに徐々に骨頭が前方に移動していくことが考えられますね!

 

 

 

棘下筋・関節包など(後方組織)の短縮・硬化

棘下筋

<起始>   棘下窩

 

<停止>   上腕骨大結節

 

<作用>   肩関節外旋

 

棘下筋は上部線維と下部線維に分かれており

1st positionの外旋では棘下筋全体が収縮するが主に上部線維の活動が大きく

2nd positionの外旋では下部線維の活動が大きい

 

ここで疑問点が出ますよね?

棘下筋は外旋作用なのになぜ上腕骨頭前方偏位になるのか?

 

これは条件があります

それは肩甲下筋の弱化・前方組織の伸張性が高いことです

 

肩甲下筋の弱化や前方組織の伸張性が高い状態で棘下筋など後方組織が短縮・硬化すると

硬くなった後方組織が上腕骨頭を後方から前方へと押し出してしまいます

 

しかし肩甲下筋の弱化や前方組織の伸張性が高いとそれを止めることが出来ません...

 

それらによって上腕骨頭前方偏位が生じてしまいます。

 

肩甲骨内旋

肩甲骨内旋は水平面上から見て肩甲骨の外側が前方へと移動することです

肩甲骨外転といっても良いですが

以前参加したセミナーで

「肩甲骨内旋を外転というのは古い!!!( ̄∇ ̄)」

と言われたので内旋と表記させていただきます。笑

 

肩甲骨内旋と上腕骨頭前方偏位との関係性ですが

 

正常なアライメントの状態でも肩甲骨の関節窩はもともと前外側を向いています

 

肩甲骨の内旋が生じると肩甲骨の関節窩の向きはより前方を向きます

そうなるとそれに伴って上腕骨頭も自然と前方へと移動してしまい

上腕骨頭前方偏位が生じてきます

 

肩甲骨内旋のアライメントの原因としては

小胸筋(烏口突起に付着)の短縮

菱形筋・僧帽筋中部線維・下部線維などの筋力低下

などが考えられます

 

胸椎後弯

胸椎後弯はいわゆる猫背・円背のことです

 

胸椎後弯の原因は脊柱自体の問題もありますが

頸部や骨盤のアライメントの問題などもあり様々です

 

胸椎後弯と上腕骨頭前方偏位の関係性ですが

 

胸椎後弯が生じると肩甲骨のアライメントはどうなるでしょうか?

 

背中が丸くなるので自然と肩甲骨は外側に逃げていくことが考えられます

すなわち肩甲骨内旋が強まります

 

胸椎後弯は直接というよりかは間接的に上腕骨頭前方偏位に関与します

 

まとめ

以上、上腕骨頭前方偏位について述べさせていただきました

これら以外にも間接的な原因因子はまだまだありますが

私が普段臨床で特に修正する部分を説明させていただきました!

 

 

皆さんも肩関節周囲炎で上腕骨頭前方偏位している患者さんの治療をする際には

上記を参考にしていただけたらと思います

自己紹介

自己紹介

 

こんにちわ!

 

今日からブログ開設させていただきましたパイセンです!

簡単に自己紹介させていだだきます。

 

20歳前半で理学療法士2年目

外来整形外科のクリニックに勤めています^ ^

もともと整形外科に興味があったこととスポーツの患者さんも

見たいことから今の職場に所属しています!

 

趣味は野球とゴルフ

小学校-中学校-高校-大学-草野球と

ずっと野球一本でやってきました!

今も休みの日にはよく所属している草野球チームにいき

野球をしています⚾️

 

ゴルフは最近始めたど素人です。笑

 

 

そして今回ブログを開設した理由ですが...

 

 

この1年ちょっと働いて思ったことで

 

 

わいこのままやったらPT辞めた方がいいやないかい( ´Д`)y━・~~

 

と感じました。

率直に言うとある患者さんの病態・症状を理解できずに

長引かせている自分にうんざりしています

 

 

かといって自分が自宅だったりセミナーなどにいってめちゃくちゃ自己研鑽しているかといったらそうでもなく...

 

 

 

矛盾しているやないかい!!!!!!

 

 

 

という流れですね、はい。笑

 

 

じゃあどうするか?

 

 

実際に勉強して知識をインプットして

ブログで情報を発信してアウトプットすることで

より自分の頭の中に知識を定着させること

 

そして今後PTとして長くやっていくためのモチベーションの維持のため

 

 

ブログを始めました!!!

 

 

 

今後しっかりと更新していきますのでよろしくお願いします!!!

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